(2026年6月最新)CAD/CAMインレーの保険適用条件まとめ

令和8年度の診療報酬改定(2026年6月施行)で、CAD/CAMインレーの保険適用条件が再び更新されました。光学印象の評価が100点→150点に引き上げられ、CAD/CAM冠への光学印象も新たに保険収載されるなど、デジタル技工の推進姿勢が一段と明確になっています。
本記事では、CAD/CAMインレーの保険適用条件を 2026年6月施行の最新情報 で整理していきます。
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CAD/CAMインレーの保険適用条件 — 2022年から2026年の変遷
CAD/CAMインレーの保険適用は2022年4月の診療報酬改定で始まりました。制度は2年ごとの改定で段階的に拡充されています。
| 時期 | 主な変更点 |
|---|---|
| 2022年4月 | 保険適用開始。隣接面を含む窩洞に対し、小臼歯・第一大臼歯(両側咬合支持あり)・金属アレルギー患者が対象 |
| 2024年6月 | CAD/CAMインレー窩洞形成加算(+150点) を新設。光学印象(100点)によるデータでの直接法製作も保険適用に |
| 2026年6月 | 光学印象を150点に増点。歯科技工士連携加算を統合・増点。後継永久歯のない乳臼歯にも適用拡大 |
2024年6月の改定でCAD/CAMインレー専用の窩洞形成加算が設けられたことは、国が「インレーにもデジタル化を進めてほしい」と明確に示したものでした。そして今回の令和8年度改定では、光学印象の評価引き上げでさらに踏み込んでいます。
令和8年度改定の3つの変更点
1. 光学印象の評価が100点→150点に引き上げ
デジタル印象採得装置(口腔内スキャナー)を用いた印象採得・咬合採得に対する評価が、1歯につき100点→150点 に引き上げられました(出典: 山金 Y-News)。
「たかが50点」と思われるかもしれません。しかしこの増点は、同時にCAD/CAM冠にも光学印象が新規に保険適用されたことと合わせて読む必要があります。国が模型レス・データ送信のワークフローをCAD/CAM全般に広げようとしていることの表れです。
2. 歯科技工士連携加算の統合と増点
従来の「光学印象歯科技工士連携加算(50点)」が 「歯科技工士連携加算」に統合 され、点数も引き上げられました。
| 連携方法 | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| 対面(立ち会い) | 50点 | 60点 |
| 情報通信機器(ICT) | 50点 | 80点 |
ICTでの連携のほうが高い点数設定になっている点は注目に値します。歯科医師と技工士がリモートで情報共有するワークフローを、国が積極的に後押ししていると読めます。
3. 後継永久歯のない乳臼歯にも適用拡大
CAD/CAMインレーの適用範囲に、後継永久歯が先天的に欠如している乳臼歯 が加わりました。CAD/CAM冠でも同様の拡大が行われており、先天欠如に対する保存的なアプローチをデジタル技工で支える方向です。
現行の保険適用条件と算定要件(2026年6月〜)
対象となる歯・窩洞
- 小臼歯: 隣接面を含む窩洞(複雑なもの)
- 大臼歯(第一大臼歯): 両側の大臼歯に咬合支持がある場合、隣接面を含む窩洞
- 金属アレルギー患者: 医科の確定診断書がある場合(全臼歯に適用可能)
- 後継永久歯のない乳臼歯: 令和8年度で追加
施設基準
施設基準に係る届出を地方厚生局に行った保険医療機関であること。歯科補綴治療に関する 3年以上の経験 を有する歯科医師が1名以上配置されていることが求められます。
主な算定点数
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| CAD/CAMインレー(1歯) | 770点 |
| CAD/CAMインレー窩洞形成加算 | +150点 |
| 光学印象(デジタル印象) | +150点 |
| 歯科技工士連携加算(対面) | +60点 |
| 歯科技工士連携加算(ICT) | +80点 |
| 内面処理加算 | +45点 |
光学印象+ICT連携を算定した場合、CAD/CAMインレーだけで1,000点を超える 計算です。従来の金属インレーとの点数差は拡大しており、医院にとっての経済的メリットは明確になっています。
光学印象で変わる技工所との連携
光学印象の増点と連携加算の統合は、「スキャナーで型取り → データ送信 → 技工所でミリング」 というワークフローへの移行を後押ししています。
このワークフローが医院にもたらすメリットは3つです。
- 模型レス — 石膏模型の製作・郵送が不要になり、チェアタイムと物流コストを削減
- データの精度 — 従来の印象材による変形リスクがなく、適合精度が安定
- 納期短縮 — 物理的な往復が消え、データ送信後すぐに製作に着手できる
当社(大森技工所)は光学印象データでのCAD/CAMインレー製作に対応しています。スキャンデータをお送りいただければ、模型レスで製作・発送が可能です。スキャナー導入済みの医院様はもちろん、これから導入を検討されている先生方もお気軽にご相談ください。
まとめ
- 令和8年度改定で光学印象が 100点→150点 に増点、CAD/CAM冠にも適用拡大
- 歯科技工士連携加算が統合され、ICT連携は80点 に。リモート連携が優遇される方向
- 後継永久歯のない乳臼歯 にも適用範囲が拡大
- 光学印象+ICT連携で CAD/CAMインレー1本1,000点超 の算定が可能に
CAD/CAMインレーは保険適用開始から4年で3回目の制度拡充を迎えました。「保険でも白い詰め物を、デジタルで効率よく」という国の方向性は、もう後戻りしないと考えるのが妥当でしょう。
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